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<6>B-Boy!!~1日目~ 2011年07月06日 (水) 16時33分
第3話-1-
~No3~NY!?-1-東京、お台場‥7月7日の午後4時ごろ
ゆりかもめの駅に降り立った一人の青年‥
青年は、送られて来た地図をたよりに、てくてくと歩くこと10分余り。
人通りもなく、寂しい埋立地の一角に佇む、3階建ての倉庫のような建物。夏の日差し‥流れる雲‥ゴーっと上空を通過する、飛行機の音…
そして、目の前に立つ、工場のような、倉庫のような建物‥何となく怪しげな雰囲気に躊躇しながらも、青年は近づいて行った。
地図と見比べて、ポツリと呟く。「やっぱ此だよな‥」
入口らしき扉の前には、‘SFC東京臨時出張所‘と書かれた看板がぶら下がっていた。
「やっぱ此だ‥」
インターホンもなんにも無い入口を、ガチャっと開けて、中を覗き込む。
「すみませ~ん‥」
中を覗くと、目の前に薄暗い階段が見える。
再び声をかけるが、誰も出てこない。
だが、階段の先に人の気配がする‥。
青年は、建物の中に入ると、階段を静かに上がって行く。2階に上がると、薄暗い廊下の奥に、明かりの付いた部屋が見える
彼は部屋の前まで来ると、扉を‘コンコン‘とノックした。部屋の中から「は~い‥どうぞ~」と言う返事。
扉を少しばかり開けると、中をそっと覗き込む「すいません・・こんちは…・」
すると部屋の奥から、白いドレスシャツを着た、大柄な若者が現れる。
「いらっしゃいませ。4時に御予約の‘カズヤ様‘ですね。お待ちしておりました。」
とうやうやしく頭を下げる。
黒服青年の招きに、「失礼しま~す‥」と、部屋の中へと入って行くカズヤ。
現れたシャツ青年は、見た目20代半ば。
シャツの襟を大きく開いた胸元にはシルバーアクセ、細身のスラックスを履きこなし、ヘアーは黒髪のショート。
白いシャツから透けて見える厚い胸板が、妙に艶かしい。
お水系の着こなしとは裏腹な、精悍な顔立ちで、正統派‘日本男児‘と言った雰囲気。彼も背が高く、恐らく180cmは超えているだろう。
「あ‥ホスト店の予約をしたカズヤです。」と会釈をするカズヤ。
シャツ青年の、日焼けした黒い顔が、彼を見て微笑む。
「今回、ジュンと一緒にお世話させて頂きます、カムイです。宜しくお願いいたします」
と言って、名刺を差し出す。
名刺を受け取り「どうも‥」と眺めるカズヤを、カムイは応接セットへと招き入れる。
「何時も有り難うございます。さ、こちらへどうぞ」
シャツ青年に促されるままに、カズヤは応接セットに腰掛ける。
カズヤに飲み物を勧め、向かい側の椅子に腰掛けると、カムイがなにやら準備を始める。
低いテーブルの向こうに見える、シャツ青年の股間が否応なしに、カズヤの視線に入って来る。
大股開きで座るカムイの股間は、細身スラックスの為に超モッコリ‥。
シャツ青年のモッコリを目にしただけで、カズヤの心臓は既にドキドキ‥。「‥ヤさん。それでは、SFCクラブカードをこちらへどうぞ」と、端末を操作していたカムイが声を掛ける。
股間に目を奪われていたカズヤは、「あっ!はい!」と言って、慌てて鞄からカードを取り出す。
取り出したカードを、差し出されたリーダーにすっと通すと、カムイの端末に予約情報が映し出される。
同時に、カズヤの目の前に、端末と同じ情報が、いきなり‘ブンッ‘と浮かび上がった。びっくりして、目をぱちくりさせていると、カムイが笑い掛ける。
「ああ、びっくりさせて済みません。ご予約内容と、注意事項をご説明させて頂きます」
説明を聞きながら、画像を見ていると「宜しければ、確認ボタンにタッチして下さい」とカムイ。
一通り目を通すと、少しドキドキしながら、画像にタッチするカズヤ。
彼の指先が画面に触れると、‘OK‘の文字が現れ、画像はパッっと消えていった。更に「二日目の‘暴れ‘は、公開割引特典付きで、御予約頂いておりますが宜しいですか?」と最後の確認。
シャツ青年の確認に、「はい、OKです」と頷くカズヤ‥。
「それでは、ご利用料金はこちらでございます」
溜め込んでいたポイントを全て利用し、クレジットカード決済。
利用料の決済が済んで、めでたく手続き完了。「お手数を掛けました。これでOKです」と、微笑むカムイ。
続けて「お荷物は先にホテルへ、お届けしておきます。」と言って、シャツ青年は、カズヤから荷物を受け取る。
カズヤも何と無く、緊張していたが、ホッと一息‥「では、ジュン君をよこしますので、暫くお待ち下さい」
立ち上がって会釈をすると、カズヤの荷物を手にして、カムイは部屋の奥に消えて行った。
部屋の中に一人残され、少々不安げなカズヤ。
少しすると、廊下の扉にコンコンっとノックの音‥そして「ジュンです」と声が掛かる。
胸の高鳴りを、抑えつつ「はい。どうぞ。」と返事をするカズヤ。
カチャっと言う音と共に扉が開くと‥憧れのジュン君が目の前に現れた。
生で観るジュンの姿に、カズヤはときめきを抑え切れない様子。扉を開けて登場した‘生ジュン‘は、鍛えた胸筋が強調される黒いタンクトップに、スリムな革パン姿。
ブロンドヘアのハーフ青年は、カズヤの背丈より頭一つ分高い、モデル並の長身で190㎝。「ジュンです、本日はご指名有り難うございます。」
と言ってお辞儀をするイケメンホストに、カズヤはドキドキしながら、頭を下げた。「こ!こちらこそ、よろしくお願いします!」
カズヤが顔を上げると、ジュンは彼の身体を、いきなりギュッ!と抱きしめた。
そして、耳元で「これから一日、ヨロシクお願いします‥」と囁く。更に、顔をすっと近付けると‥軽くキス…。
思いもよらない展開に、カズヤの気持ちは舞い上がるばかり。
ジュンは、挨拶代わりのキスを終えると、カズヤの腰に手を廻す。「ホテル迄は歩いて行けますので、ご一緒しましょう。」
「先ずその前に、少々準備が有りますのでこちらへどうぞ。」ジュンのエスコートで廊下を歩き、奥の階段を下りる二人。
建物の1階は、広い倉庫の様なスペースに成っており、ガランとしていた。
カズヤを伴い、ジュンは部屋の真ん中辺りで立ち止まると、ポケットからカプセル状の入れ物を取り出す。「突然ですが、このカプセルの中に入っているアイテムを使って、オレとカズヤさんの間を繋ぎます」
にこやかに微笑むジュンの顔を見上げて、怪訝な様子のカズヤ。
「繋ぐ‥んですか?」
「ええ・・そうです。互いのサイズが違うと、コミュニケーションしづらく成りますので、それを補う為に行います」話ながら、カプセルの蓋を開けると、カズヤの前に差し出す。
中を覗き込んだカズヤが、驚いた様子でジュンを見上げる。「これ‥人が入ってる!」
カプセルの中には、5㎝程の小人が、褌一丁の姿で横たわっていた。
ニコッと頷き「手を出して見てください」と、話し掛けるジュン。
恐る恐るカズヤが手を差し出すと、ジュンはカプセルを手の平に近付ける。
すると、褌姿の小人がムクッ!っと起き上がり、ヒョイっ!とカズヤの手の平に乗り移った。「ひゃっ!動いた!」と、思わず声を上げるカズヤ。
手の平の小人は、小さいながらも逞しい体つきで有ることが容易に見て取れる。「これから彼が、一種の結界を構築して、カズヤさんの身体を、包み込みます」と説明するジュン。
「結界って‥良く、妖術何かに出てくる有れですか?」と言って、カズヤは小人を見下ろす。
「まあ、似たような物です。」と、答え更に「その結界が、カズヤさんを守り、自分との間を繋げる役目をします。」ジュンの話が終ると、小人はカズヤに一礼し手の上に胡座をかいて座った。
小人が目を閉じて、呪文を唱えはじめると、身体からユラユラとオーラが立ち始める。「おわわわわ!」と、カズヤが驚いている内に、オーラが彼の全身を包み込んだ。
直ぐにオーラが、ス~ッと消えると、手の上に居た小人も同時に消えていた。「カズヤさん!オレの声、聞こえます?」カズヤの、頭の中にジュンの声が直接響いて来る。
カズヤはキョトンとしたまま、ジュンの顔を見詰めて、‘うん!うん!‘!と無言で頷く。
「OK!無事繋がりましたね。来れで、準備完了です。」と、微笑むジュン。
何か変わったのかと、自分の身体をキョロキョロと見回すカズヤ。
「これでカズヤさんは、ビルから落ちても、まかり間違ってオレに踏まれようが、何が有っても怪我一つしません」
「さて、では参りましょう!」と言うが早いか、カズヤの目の前でジュンの身体が巨大化し始めた。
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