タグ: 巨大男
- このトピックは空です。
-
投稿者投稿
-
-
札幌市の中心部を歩き尽くした山本隆弘は、さらに北へ向かって歩を進めていた。
革靴のかかとが地面に降り立つたびに、雪が巻き上がり、道路に深い亀裂が入る。
「さすがに歩き回ると少し靴が汚れるな…」
彼は革靴のつま先を持ち上げ、靴底に付着した車の残骸やガラスの破片を振り落とした。
カラカラ…
破片が道路に散らばり、近くのビルの壁に当たって反響する。
次に山本が向かったのは、札幌市役所周辺。
「ここが札幌の中心部か。」
山本は巨大革靴のかかとを持ち上げ、市役所の前庭にゆっくりと足を下ろした。
ドガァァン!
広場のモニュメントが一瞬で粉砕され、噴水も革靴に押しつぶされて水が四方に飛び散る。
「意外と脆いな。」
市役所の建物そのものも、山本の靴先が軽く触れただけで窓ガラスが次々と割れ、壁が剥がれ落ちる。
「これくらいで崩れるんじゃ、この街も大したことないな。」
市役所を踏み潰した後、山本は札幌駅前通りを南下した。
大きな革靴が歩道を根こそぎ剥がし、信号機が次々と倒れていく。
「歩きやすくするためには、少し平らにしておかないとな。」
山本は、革靴のかかとで歩道橋を軽く踏み潰す。
バキィッ!
金属の支柱がねじ曲がり、歩道橋が革靴の底に吸い込まれるように潰れていく。
「これで視界がすっきりしたな。」
山本はついに札幌駅ビルに到達した。
「このビルはさすがに大きいな。でも、試してみるか。」
巨大革靴をゆっくりと持ち上げ、ビルの壁面に押し付けた。
ミシミシ…ガシャァン!
靴底が触れた部分が一瞬で陥没し、窓ガラスが吹き飛ぶ。
さらに力を入れてつま先で押しつぶすように踏み込むと、駅ビルの一部が崩壊し、瓦礫が地面に降り注ぐ。
「ビルもこのブーツには耐えられないか。」
札幌駅に隣接するJRタワーが目に入ると、山本は笑みを浮かべた。
「これを使えば、もっと遠くが見えるかもしれないな。」
山本は巨大な革靴を持ち上げ、タワーの中腹にかかとを引っ掛けた。
ドゴォ!
タワーがぐらつき、周囲のビルも連鎖的に振動する。
そのまま力を込めてつま先で押し上げると、タワーの上部が崩壊し、ガラス片が空中に舞う。
「ちょっとバランスが悪いか。」
タワーの上部に手をかけて支えながら、革靴でしっかりと土台を固定するように踏み込む。
「これで少し安定したな。」
山本は歩き続け、再びすすきのに到達した。
「もう少しこのブーツで試し歩きしておくか。」
歩道に並ぶ商店街の看板を革靴のつま先で軽く蹴飛ばすと、看板が宙を舞い、建物に突き刺さる。
パリン!
ガラス張りの店舗が崩れ落ち、革靴のつま先に粉々の破片が付着する。
「ついでに、ここも片付けておくか。」
革靴を持ち上げ、道路に並ぶ自動販売機やパラソルを一気に踏み潰す。
グシャア!
ジュースが飛び散り、缶が潰れて革靴の隙間に挟まっている。
「意外と靴底が滑りやすいな…まあ、問題ないか。」
山本はすすきのの中心に立ち、札幌市内を見渡した。
革靴の跡が、市役所、駅前通り、すすきのまで一直線に続いている。
「雪の街も、革靴で歩けばこんなもんか。」
山本は軽く足を動かし、雪を払うように革靴を地面に擦りつけた。
踏みつぶされたビルや車が混ざり合い、白と黒のコントラストが不気味に広がる。
「さて、次はもっと寒い場所に行ってみるか。」
山本は満足げに笑いながら、札幌の街を後にして歩き続けた。
その背後には、革靴の巨大な足跡が無数に残り、街は破壊と雪煙に包まれていた。
-
-
投稿者投稿
