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名古屋での試し歩きを終えた山本隆弘は、さらなる履き心地を確かめるために福岡へ向かった。
海を越え、山々を踏み越えて、巨大革靴が再び都市に降り立つ。
ズシィィン!
その一歩が博多駅前に降りた瞬間、周囲のビルが揺れ、ガラスが崩れ落ちた。
「うん、さっきの街より柔らかいかも。」
山本は足元を見つめ、革靴のソールを地面にすりつける。
ギギギ……ガシャア!
駅ビルのガラス張りエントランスが靴底の圧力で粉々に砕け散り、内部の店舗が崩壊していく。
博多バスターミナルのバスは、革靴のかかとでペチャンコになり、エンジン音が絶えた。
「次はあっちかな。」
山本は革靴の踵をひねり、中洲へと向かった。
夜の街として知られるエリアだが、今は昼間。
ビルが密集し、飲食店が軒を連ねる細い通りが続いている。
ズシン!
巨大革靴が路地に降りると、両脇のビルが圧力で押しつぶされ、瓦礫が中洲川へと崩れ落ちる。
「狭い道は歩きにくいな。」
山本は革靴のつま先で、ビルの壁を押し広げるようにして道を広げた。
バキバキバキ!
飲み屋街が革靴のソールで押しつぶされ、ネオン看板が吹き飛ぶ。
ドゥガシャア!!
中洲川沿いに並ぶ屋台が一掃され、川へと押し流されていく。
山本は川沿いを歩きながら、靴底を引きずり、地面をえぐり取るように削っていった。
中洲を越え、天神エリアへ到達。
百貨店やオフィスビルが密集する一帯は、山本にとっても踏み心地の良さそうな場所だった。
「ちょっと全体重をかけてみるか。」
山本は片足を少し浮かせ、かかとから強く降ろす。
ドガァァン!!!
岩田屋本店が、革靴のかかとで中心から押しつぶされ、天井が崩れ落ちる。
天神地下街へと続く階段がソールで押し固められ、入り口が完全に塞がれた。
さらに、警固公園の中央を踏みしめる。
メキメキ……!
木々が根こそぎ引き裂かれ、遊具が革靴のソールパターンで押し潰されていく。
福岡市役所も例外ではない。
山本はつま先をビルに突き立て、そのまま持ち上げて崩壊させた。
福岡タワーへの進撃
次に向かったのは、シーサイドももちのランドマーク、福岡タワー。
「お、細長いビルがあるな。」
山本は、革靴のつま先で根元を軽く蹴り上げた。
バキィィン!
鋼鉄の骨組みが折れ曲がり、タワー全体が崩れ落ちて湾岸へと倒れ込む。
「軽いな。やっぱりこの靴、かなり使いやすいぞ。」
さらにヤフオクドームへと向かい、ドーム屋根に足を乗せる。
「ふむ、柔らかすぎる。」
ドームの天井が革靴の重みでへこみ、中の座席が圧縮されて潰れていく。
「スポーツ施設はこれだと歩きにくいか。」
山本は再び街中へと戻っていった。
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