タグ: 巨大男
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山本隆弘は、東京タワーのあの「目立つ存在」を踏みしめるには十分な場所を探し続けていた。
「さすがに東京タワーの周りは広いから、試しに歩きやすいかもな。」
彼は新しく作られたオーダーメイドの巨大革靴を履き、東京タワーが見える方向へ歩き出した。
山本が最初に歩いたのは、増上寺の周囲。
「寺周辺も整備されてるから、靴の試しにぴったりだな。」
巨大な革靴を前に進めるたびに、石畳が一歩ごとに砕け、地面が盛り上がる。
バリバリバリ!
革靴のソールが地面を強く押しつけると、周囲の古木が倒れ、道端の植え込みがグシャッと潰れた。
大きなコンクリートの灯籠も、革靴のつま先に軽く当たるだけで、横転して粉々に砕けた。
「この辺りの古い建物も、なんだか全部壊せる気がしてきた。」
山本は周囲の建物を見渡し、次に足を向けた。
「あの巨大なタワー、どんな感じかな。」
山本は歩みを進め、東京タワーの前に到達した。
その大きさに圧倒されながらも、彼は冷静に革靴を一歩一歩踏み出す。
最初に足を降ろしたのは、タワーの基礎に隣接する広場だった。
ズシン!
革靴のかかとが広場に落ちると、周囲のパラソルやベンチがすべてつま先の下で潰れ、広場の地面が大きくひび割れた。
タワーに向かって一歩踏み出すと、東京タワーの足元に触れるような位置まで迫った。
その瞬間、彼は革靴を大きく持ち上げ、タワーの基礎部分を踏みしめた。
ゴゴゴゴゴゴ!
鉄骨の基盤が轟音とともに歪み、タワーがわずかに揺れた。
「やっぱりこういう構造物、足元から支えるといい感じだな。」
山本はさらに試しに、東京タワーの下部を革靴のつま先で軽く蹴った。
バキィィィン!
鉄骨がつま先で打撃を受け、タワー全体が小さく震える。
塔の支柱が歪み、鋼鉄が音を立てて裂けた。
「これで全体が崩れたら面白いんだけど、さすがにまだ安定してるな。」
山本はタワーの基礎部分を再度踏みしめ、歩を進める。
東京タワーを背にしながら、山本はタワー周辺のオフィスビル群に目を向けた。
「ここも歩きやすいな。」
革靴のつま先を一歩進めると、ビル群が一気に圧倒される。
ドゴォォン!
一つの高層ビルが、革靴の重さに耐えきれず倒れ、周囲に煙と埃が舞い上がった。
次々に周囲のビルも倒れ始め、道路が激しく歪んで亀裂が走る。
「この街も、革靴で歩くたびにどんどん変わっていくな。」
山本はタワーの足元から少し離れたビル街を進んでいった。
山本は歩くごとに広がる光景を見渡し、巨大革靴の足跡が残る都市を見下ろしていた。
周囲のビルや施設が、足元で潰れては崩れ、歩道が足跡で抉られていく。
東京タワーも、彼の足元に並ぶ巨大な足跡の一部となっていた。
「うん、これで試し歩きは完璧だな。」
山本はしばらくその場所に立ち止まり、東京タワーを見上げながら考えていた。
そして、再び巨大な一歩を踏み出し、次の目的地に向けて歩き始めた。
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