タグ: 巨大男
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「プロフィール:後藤 晃(ごとう あきら)
身長:189.8cm
体重:89.3kg
特徴:中学校時代より、恵まれた体格を生かしてレスリングを始めた為、肩幅が広く上背があり、身体も分厚い事からデータ以上に大きく見える。
顔付は、大きな口を真一文字に結び、がっちりした顎と首からかなり高圧的に見えるものの、少し黒目の小さな無骨な瞳ながらクシャリと笑った顔は優しげ。
眉が太く顎髭を生やしているので30代にも見えるが、まだ29歳。
余りに格好を整えるという意識がないので、常時黒髪を短くしている。
性格:悪く言えば無骨にあたる。口数が多くなく、口調もぶっきらぼうな為勘違いされやすいが大変面倒見がよい。
他人の世話をするのも嫌いではない。
ただ、人に振り回される事が嫌いな為、特定の恋人を作る事は今の所ない。趣味:レスリング。バイクも好きだが、最近は多忙の為あまり整備していない。
ひとり旅やアウトドアが好きで、その話を振ると少しだけ饒舌になる。経歴:
◯◯県立◯◯中学校 卒業
◯◯県立◯◯高等学校 卒業
レスリング部部長、関東地区大会3位
生方工業 就職至る現在」
悠生「…こちらが、今回の方でつ。」
ここはクラシックな内装のオウィスの一角。
ブラックのスーツを着た、小柄な男が今、一人の男の経歴を読み上げた。
議長席の様な場所で、ホワイトボードを背に、ウォルナットの洒脱な西洋風の机に資料を配る。机には他にも女性が3人、男性が2人。
女性はそれぞれ茶髪をゆるく巻いた女性、ポニーテールにした女性、ピンクメタルのフレームの眼鏡をかけた女性。
男性は、大きな黒目を持つ貼付けた様な笑みを浮かべた人形の様な顔の男と、皆スーツの中一人だけ詰め襟の修道服を着た男。そして、発表していた悠生という男は、少年のような見た目をしている。
細くつり上がった目は狐か蛇を連想させ、細い目の中の冷たい金色の瞳は普通では見えない程になりを潜めている。
眉毛は平安の御世の公家のように短く、細い首の上の笑顔は少年のようであって、しかし狡猾な老人のようでもあった。悠生は柿渋の長いテーブルの上に資料を置いた。3人の女性が簡素にメモをとっている。
ホワイトボードには晃の写真が貼られており、晃のプロフィールは悠生が調べたもののようであった。悠生「では、今回のヴァルキュリアpart54137に関して決を採るでつ…全員賛成でつね?ではこの後藤晃さんに決定するでつ。」
悠生がそういうと、各員はニッと笑って立ち上がった。
悠生「彼に、英雄たるサポートを。彼の為のヴァルハラと、密と乳の流れる地を。
…巨人たる資格のある人間に、ふさわしき快楽と成功を。」赤色堂有限公司のお仕事。
晃「はぁ…」
晃は盛大な溜め息をつきながら、うつむいて人ごみを歩いていた。
人ごみに塗れても頭一個でかい晃の背の丈で、多くの人が晃を避けて歩いた。強面に髭、刈り込まれた短い髪。
太い首にはタオルが巻かれ、ぴっちりとした長袖の白いティシャツを腕まくりしている。
よくある体に張り付くタイプのインナーではなく、普通のシャツが、晃の体格によってぴっちりしているのだ。
シャツは未だ衰えない、仕事とか部活で鍛え抜いた身体を存分に示し、分厚い胸筋は元より腹筋すら誇示している。がっちりと骨太の腕には、ギリギリの所に穴を開けた腕時計が巻かれ、日に焼けて褐色の肌には男らしい毛が多く巻き付いている。
学生時代は皆の前でスチール缶や林檎を握力だけで割った物だが、今はどうだろう。
そんな余興をする暇はない。パンパンに筋肉の張った濃いベージュの作業ズボンの先には黒い安全ブーツがあり、その足取りは重い。
強面な顔がいっそう歪んで見える。晃はまた無能な営業が法外に安い工事を受けてきた事に頭を抱えていた。
この無能な営業が、過去世話になった親方の息子であるから始末が悪い。
しかもこいつはその地位を鼻にかけて晃には現場でどうにか利益を出せと迫り、出せなかった場合は全て晃の責任になってしまっている。多少以上にやんちゃだった自分を世話してくれ親方に実の息子を告げ口する様な事は出来ない。
しかしその息子の方はなにかとつっかかり、有能な晃を目の敵の様に接してくる。
あげく、利益が出せないなら工事から人間をリストラするという。親方時代から支えてくれた年配の職人や晃を慕ってくれる若い職人を野放図にする事等出来ない。
とはいえ、馬鹿息子は法外に安くする事でしか仕事を取れない。
親方は癌で入院中、これ以上の心労は掛けたくない。よって不器用で責任感の強い晃は全てを自分で抱え込んで連日連夜仕事に明け暮れていた。
馬鹿息子の資料を訂正し、職人達を気遣い、次の日の工事の準備を行い。
馬鹿息子の出した損害を埋め、馬鹿息子の代わりに現場で頭を下げ、馬鹿息子の代わりに業者に頭を下げた。そんなつまらない事をつらつら考えて煙草を拭かしている。
顔に浮かべた疲労の色は、ストレスと相まって精悍な顔を凶悪な獣の様に見せていた。
はーっ!と無精髭の生えた太い首から濃い煙を吐き出しながら、短く刈り込んだ頭を掻く。
もしここに暴れられる場所があったなら、晃は元レスリングと現場で鍛えた身体をフルに使って思いっきり暴れてやりてぇと、あてどもないことを考えた。晃は、気がつくと一軒のオフィスビルの前にたっていた。
クラシックで荘厳かつ重厚感のある昭和初期風のビルディング。
大谷石の外装に、入り口には弁財天と雲をあしらった彫刻が掛けられ足下には低木が綺麗に刈り込まれていた。晃は、なぜかふらりと、その中に入り込んだ。
タバコを靴の裏でもみ消してポケットに入れる。小町「あら、紳士じゃない」
若い女の声が聞こえた気がした。
ビルの一階は吹き抜けになっており、ホールのタイルが美しくガラスの光を反射している。階段の正面にある七福神と菩薩が描かれたステンドグラスの前の香炉からはなんとも言い知れぬ怪しい匂いが立っている。
何故か、エレベーターの前の階段から二階に上がる。奥の突き当たりの右側にこんな札のかかったオフィスがあった。
【 赤色堂有限公司 】
晃(…なんだ、これ。和菓子屋か?…いや、そもそも俺は何でここに…)
晃はオフィスから目をそらして振り返った瞬間。
悠生「お待ちしてたでつ、後藤晃様♪」
一人の男が、恭しく頭を下げた。
その男は全く気配を感じさせず、晃の後ろに立っていた。
子供と見まごう、150cmほどの小柄の男は細身な黒いスラックスにベスト、白い綿の立襟のシャツに赤いネクタイを巻きつけている。
手には雅な紐のついた扇。
糸のように細い目と、公家のような細く丸い眉。
その目のうちには、一瞬金色の、蛇のような瞳孔が映ったように見えた。晃「…はぁ?」
晃の野太い声が、吹き抜けに響いていた。
晃は赤色の皮の張ったソファーに座っていた。
ウォルナットのローテーブルに、背の高い白の壁。年代物と思われる曲がりガラスの書類棚や立派なデスク。
天井からはシャンデリアがぶら下がり、外から見るよりずっと広い部屋に通された晃。ソファーは柔らかく豪奢なものであったが、欧州製のソファーでも晃が座ると膝が股より高い位置に来る。
場違いな雰囲気にタオルをとってそわそわとあたりを見回す晃。
汚れた白いTシャツとベージュの濃いズボン、そして作業ブーツといういでたちが、この建物の全てから浮き上がっている。
ついでに言えば強面かつ、究竟な晃の顔も。スチールピンクにポニーテールをした、意思の固そうなツリ目気味の目をした女性が珈琲と和菓子を盆に置き、運んでくる。
女もタイトな膝下のスカートに、黒のベスト、赤いリボンタイという格好でその動きに一切の隙がない。晃「…なぁ、さっきも言ったが、多分人違いだと思うんだけどな、
嬢ちゃん…」目の前のテーブルに和菓子を置く女に、晃は頭を掻きながら言った。
朱美「そこらへんは大丈夫だからさっさとお食べやがりくださいうすら馬鹿のゴリラ野郎。
それとも耳の穴が腐っているのかしら。
顔もまぁまぁ腐りかけたジャガイモ然としているのにその餃子みたいな耳まで腐ってるとは哀れを通り越して文字通り滑稽ね。」はっきりとうすら馬鹿と言われて、ポカンとする晃。
女性はさっさと珈琲をおくと、自分で和菓子を鷲掴みにして口に放り込み奥に下がってしまった。
奥からはなにやら悲鳴めいた男の声が聞こえたがまた女性のさらにひどい毒舌によって掻き消された。晃「最近の女は怖ぇなぁ…」
晃は太い指でカップを摘んで中身をすする。
苦味の強いコーヒーは味、香り、温度ともにびっくりするほど晃の好みで、一気に飲み干してしまった。悠生「お待たせしました晃様♪」
先ほどの悠生と名乗った男がてちてちと奥からかけてきた。
晃の前に座ると、大理石で出来た人をどつき殺せそうなくらいには頑丈そうな灰皿を出した。晃「お?吸っていいのか?」
悠生「もちろんでつ。」
晃は煙草を咥え、ポケットの中からジッポのライターをつまみ上げようとした。
悠生は分かっていたかの様に、晃の前にマッチを擦って翳す。
晃は少しびっくりしつつ、火を拝借した。晃が一服しながら聞いた話は耳を疑う内容だった。
まずは完璧な晃のプロフィールを暴露した悠生は晃のストレス解消の手助けをしたいと言い出した。晃「…わりいけど、こうみえてもまだ20代なんでな。
金なんかねぇぞ?」悠生はきょとんとして説明を止めた。
そしてその次の一言は「もちろんそんなものいりまてん♪」
という軽い言葉。
そんな馬鹿な話があるか。晃が聞いたのは、悠生たちはとある事情で晃のような「不当に不遇な男」を導くという仕事をしてるらしい。
パンフレットに載っていた実例は「ナポレオン」「アーサー王」「アレキサンダー大王」…など、晃でもどうにか知っているような伝説上の偉人を助けてきたという話だ。阿保か。
ドッキリカメラか、狐にでも化かされているのだろうか。
晃は煙草を吹かしながら、タバコを吹かしても化かす狐はいるもんだなぁ、あははと乾いた笑いを吐く。晃「…なにもんだ、お前ら。」
晃は目の前の男に聞いた。
よく見れば、悠生を囲うように複数人の男女が立っていた。
真っ黒な瞳をした人形のような顔の色白な背の高い男、猫のような顔の修道服を着た男、茶髪に染めたギャル風の女に、シュシュでポニーテールをした元気そうな娘。そして、さっき和菓子を持ってきた毒舌のメガネの女。悠生「いろんな時代で活躍してまつよ?アレキサンダー大王は僕らが導いた後もより大活躍。
勝気過ぎて大変だったでつ。いや、あの人は最初から勝気だったでつが。
『おらおら、わしらの勝ちじゃー!略奪じゃー!こいや正義!、翔太!じゃ、なかったのぅヘファイスティオン、プトレマイオス!』とか言って。
大量の小アジアの鉱物と植物の標本送ってきたときにはなんの嫌がらせかと思ったでつ。」小町「アーサー王は導いてやった後も、何やってもウジウジしてて、
『俺なんかどうせ洋介さんがいねぇと…』とか言って円卓のみんなと私を常にイライラさせたわ。
だから梅空…じゃなかったモードレッドに裏切られたり佐竹田…じゃないわランスロットにギネヴィアNTR食らったり日本で女の子だった事にされたりするのよ。
マジウケる。」社木「ナポレオンはナポレオンであっちこっちで女胎ますわ勝手に皇帝になるわベートーベンと喧嘩するわ…
いい加減金の延べ棒で頭かち割ったろうかと思ったわ。『ったく、相変わらずチビどもは馬鹿だなぁw』
とか言って、NTRした後に寝とった相手の男も食ってるんやであの好色性格以外イケメン。そりゃ寝てへんわなぁ。」美雪「始皇帝も本当に管理に煩くて、
『フォントがそろってへんやないかあほんだらぁ!は?各国で文字が違う?知るかアホ統一せぇや!金の質が違う??
なんで統一してへんねんあほんだらぁ!!!あぁ忙しい!!!あーもー、悠生と森、仕事手伝わんか!雛形と社木どこ行ったねん!』
って常に眉間にシワ寄せて、倭の国の使者にまさか始皇帝が猩々(ゴリラ)だったとはとか言われてたっすねぇw」朱美「ヤマトタケルは阿保過ぎて…
『とーちゃんににいちゃんめしの時くらい下におりてこいって言われたけん、叩き切ったたい♡』
とか言ってきた時は本当に言葉通じないんだこいつって愕然としたわ、あのポンコツイノシシラグビー馬鹿…
人懐っこ過ぎて熊襲撃った時なんかマジで裏切るんじゃないかと…あと、あの女装ひど過ぎワロタ」花「そういやギルガメッシュはあかんかったねぇ。
エンキドゥ可愛がり過ぎて『お兄ちゃん』とか呼ばせていちゃつきまくってたからなぁ。
『ケン〜じゃなかったエンキー!慢心しとけしとけ〜、あ、ノリヒデ焼きそばパン3分で買ってこい』
とかこっちが恥ずかしかったと…とりあえず嫌がらせで寝室に蛇撒いてかえってきたわ。だからウルク滅ぼしたんじゃ、あの慢心馬鹿神」あははと笑いながら今までの来歴を語る彼等をぽかんと見ている晃。
だんだん頭が痛くなってきた。右手で頭を抑える。常識が通じそうなツッコミは俺だけか?深刻なツッコミ不足なんじゃねぇか?晃「…すまん、何言いたいか全くわからねぇ。」
晃がどうにか切り返す。
しかし、その瞬間、悠生たちは姿勢を正した。
真ん中の悠生は、ゆっくりと瞳を開ける。
蛇のような縦長の黒目の周りはまるで台風の前の夕焼けの様な不吉な金色で、その輝かんばかりの瞳を見た瞬間、晃の動きが止まった。
そして背中になにやら冷たいものが流れてくる。悠生「ある時は大王の家庭教師、アリストテレス。」
小町「ある時は騎士王を導く魔法使い、マーリン」
社木「ある時は成り上がりの王に資金を工面した錬金術師、サンゼルマン」
美雪「ある時は皇帝を導いた忠実なる道志、徐福」
朱美「ある時は悲劇の英雄に火打ち石を与えた倭姫命」
花「ある時は原初の王が冥界から盗ってきた霊草を喰らった名もなき蛇…
各世界の英雄の導きとして、生きてヴァルハラに誘い、蜜と乳の流れる地を与えるヴァルキュリアにして弥勒菩薩、守護天使にしてサラスヴァティ」悠生「僕たちの仕事は、英雄になる男性を導くのが役割。英雄をバックアップし、心を癒し、英雄たる征服欲と支配欲に火を灯す阿頼耶識の導き手。
それが我ら、赤色堂のお仕事なのでつ☆」
ででーん!
と、どっからか間の抜けた効果音が聞こえた。
晃の呆れ果てた指の間から、ぽろんと長い煙草の灰が落ちた。晃「おぅ…わかったわかった。俺の理解の範疇外だっつー事はよーくわかった…」
晃はタバコを消すと、悠生と向き合った。
晃「それでお前は、俺に何してくれるってんだよ。」
晃は言葉少なに切り返す。
この謎の人物達が与えてくれる快感とは何だ。極上の女でも出してくるとすれば立派な美人局だが。悠生「はいはい、いい加減茶番も長過ぎでつしね。それはこんな感じでつ☆」
悠生が指をぱちんと鳴らす。
晃は瞬間、抵抗する間もなく意識が遠のく気がした。
小町「導入まで強引すぎなぢゃない?」
美雪「作者の趣味だから仕方ないっすねー。」
社木「ここまで読ませといて何もねーのかよ、と思ったそこの貴方!正解!」
花「お待ちかね本編は次からとー。」
朱美「作者の厨二趣味とfate厨につきあってくれてありがとう。あのボンクラはこっちで挽肉にしておくので勘弁してね。」
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