- このトピックは空です。
-
投稿者投稿
-
-
<16>B-Boy!!~2日目~ 2011年07月06日 (水) 16時33分
第8話-2-
~No8~デビュー!-2-一瞬場内が暗く成り、重厚な音楽の入場テーマが流れ出す。
その曲とは…ダース・ベーダーのテーマ。
対戦者用の通路…スポットライトの光に照らされる中、黒いシルエットが浮かび上がる。
ウオー!と、ホールを揺るがす程に沸き起こる歓声。「さあ!SFー1GP!チャンピオンの入場です!」!
アナウンスと共に歩き出す、黒いシルエット‥。
セコンドやトレーナー達と歩く姿は、フード付きガウンを羽織って居るため、顔が判らない。
やはり倍サイズ巨人で有るが、ミノルより頭一つ背が高そうだ。
ガウンの選手が、ロープの間からリングに上がると、ホール全体の照明が一斉に灯った。リング上、普通サイズアナウンサーが、巨人達の間に立ってアナウンスを始めている。
「これよりー!‘カズヤ拝‘争奪!Sー1GP特別戦を、開催致します!」アナウンスを聞いた、カズヤの目が点に成る。
自分の顔を人差し指で指しながら、カズヤがカムイに笑い掛ける。
「自分‥いつの間に、主催者に成っちゃったんです?」
苦笑いで答えるカムイ
「‘演出上のイベント‘に、ちょっと、お名前をお借りしただけですので‥特別深い意味はありません‥」「本日!争奪戦を行う選手を、ここに紹介しまーす!」
何らかのアナウンスが場内に響く度、観客達が歓声を上げる。青コーナー!
格闘技系巨人、期待の新星!b-boy!ミノルー!両手を高々と突き上げ、観客達の声援に応える倍サイズ格闘技青年。
対戦相手の男は、いまだガウンを羽織り、フードをで顔を隠したたまま‥続いて、赤コーナー!
巨大イケメン軍団トップにして、Sー1チャンプ!
SFCメンバーズ所属!b-boy!ジューン!ネームコールと共に、男がガウンを‘バッ!‘と脱ぎ捨てると‥。
黒いショートボクサーを身につけた、ジュンが堂々と立っていた。
チャンピオンベルトを身につけ、赤いグローブを嵌めた腕を、高々と上げて声援に応える。「なるほど!こういう趣向だったんだね!」
巨大格闘技青年達が立つリングを見下ろしながら、カズヤが感嘆の声を上げる。
カズヤの横でカムイが応える。
「デカイのが、ガンガン暴れるのを観るだけでも、十分ご満足頂けると思いますが‥」
「折角ご指名頂けたので、巨人の世界を色々なシチュエーションで楽しんで頂こうと企画演出しています」カムイの言葉に笑顔で返すカズヤ。
「そこまでして貰って‥お客冥利に尽きますです‥はい」リング上では、既に試合の準備が始まっている。
「それにしても‥」
コーナーで、身体を動かしているジュンを見ていたカズヤが呟く。
「ジュン君の身体、サイズも変わってるし、Kー1選手見たいな筋肉に成ってるよね」カズヤの呟きに、リングを見詰めたまま答えるカムイ。
「彼の凄い所は、状況に応じて、サイズも体つきも変幻自在に出来る所何です‥」
「その辺も、メンバーズトップとして、活躍出来るゆえんですかね‥」「それでは、これより争奪戦を開始します!」
そうこうしている内に、試合開始の場内アナウンスが流れる。
レフェリーと共にリング中央に立つと、互いに睨み合う、倍サイズ格闘青年達。
頭一つ背が高いジュンを見上げ、メンチ切っているミノル。
気合いの入った二人の様子に、場内から声援が飛ぶ。レフェリーが二人を離れさせて、いよいよゴング‥。
両手を上げたレフェリーが‘ファイッ!‘と声を上げると、ファーストラウンドのゴングが鳴った。
両者、間合いを測る様にリング中央‥
先ずは、ジュンが先制‥
長いリーチを活かして、顔目掛けてパンチを繰り出す。
目にも止まらぬ速さのパンチを、顔を避けて難無くかわすミノル。
倍サイズの格闘青年達が、動く度にダン!ダン!とマットが音を発てる。体勢を崩したミノル目掛けて、攻勢に出るジュン。
再び顔面目掛けて、パンチ!
寸前でかわすミノル。
だが、かわした身体目掛けてジュンが左フック!。
ミノルは、瞬間的に腕を下げてガード。両者、飛びのいて間合いを測る。
ウオー!と場内に轟く歓声。今度はミノルが、得意の脚技で攻撃に出る。
ジュンの身体目掛けて、左脚蹴り!
後へ飛びのいてかわすジュン。
ダンッ!と着いた脚を軸に、後ろ廻し蹴り!すんでの所で、のけ反って逃れたジュン!だが、不覚にも体勢を崩して仕舞う。
ミノルは、一瞬の隙をついて、跳び蹴りを仕掛ける!
ジュンが身体を低くして、避けた所へ‥ミノルの膝蹴りがヒット!脚技の時間差攻撃に、流石のジュンも避け切れず、まともに蹴りを喰らって仕舞う。
とっさにガードした為、マットに膝を着くも、何とかダウンだけは免れた。ウシャーー!と、雄叫びを上げるミノル。
膝を着き、相手を睨み付けるジュン。
プレイベントとはいえ、流石に悔しそうなチャンプ…。沸き上がる大歓声。
勢いに乗った挑戦者が、チャンピオンに飛び掛かろうとしたところでゴング。それぞれのコーナーに戻り、次のラウンドに備える二人。
巨人格闘選手達の闘いを、興奮した様子で見詰めるカズヤ。
「やっぱ、倍サイズだと迫力が違うね!」ドリンクのストローを口にしながら、カムイが応える。
「筋力もかなり強化されてますから、パンチやキックの重みが違います。」
カズヤの、SF気分を更に高める様に、カムイが笑顔で付け加える。「次のラウンドで、いよいよ‘動き‘が有りますよ」
再びリング中央は向かう両者‥
レフェリーの合図で、2ndラウンドのゴングが鳴る!ラウンド開始直後、ジュンがいきなり攻撃を開始!
パンチを打つと見せ掛けて、キックを繰り出す。
かわすミノル。ダダッ!と、一気に間合いを詰めると、いきなりストレートパンチを見舞うジュン!
ガードするミノルの身体目掛け、ローキック!
屈んだ所を、下から膝蹴り!チャンプの本領発揮、新人をボコボコに攻め始めるジュン。
ロープに追い詰められ、‘カメガード‘で耐えるミノル。
ジュンの攻勢に、場内大歓声!身動き取れずにいるミノルの身体目掛け、ジュンが膝蹴り一発!
グハ!っと声を上げた、ミノルの身体がマットに沈む‥
レフェリーは空かさず二人の間に入り、ジュンを引き離す。
ダウンしている、ミノルにカウントを始めるレフェリー。
ファイティングポーズのまま、気を抜かないジュン。ノックダウンかと思われたミノルが、ロープを背にゆっくりと立ち上がる。
立ち上がったミノルに、レフェリーが近づこうとしたとき‥
ボゴ!
何を血迷ったか、ミノルはレフェリーを殴り飛ばした。リングの端まで吹っ飛び、もんどり打って動かなく成ってしまうレフェリー。
「オレに、近寄るんじゃねえ!」
予想もしない展開に、ざわつく観客達。「レフェリー殴り飛ばすとは、良い根性してるじゃねえか‥」
サッと身構えたジュンで有ったが、ほんの僅かに笑みを浮かべたのを、誰も気付いていない。両腕を垂らしたまま、上目使いにジュンを見詰めるミノル。
「オレはさ‥こっち(SF世界)じゃ、駆け出しかもしれねえけどさ‥」
「あっち(通常世界)じゃ、強いの何人も倒して来てるんだ‥」そして、顔を上げてキッ!とジュンを見据えると、大声で叫んだ。
「プロの格闘家のオレが、簡単に負ける訳にはいかねえんだよ!!」ミノルが、ジュンを見据えたまま、ニヤリッと不敵な微笑みを浮かべる。
「今から、別の方法で決着つけてやりますよ!先輩!」続く!
-
-
投稿者投稿
