タグ: 巨大男
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山本隆弘は、新しい革靴の試し歩きにふさわしい場所を探していた。
「広くて平らな場所がいいな。」
そう考えたときに、ふと思いついたのが空港だった。
滑走路の長さ、建物の強度――どちらも試すにはうってつけだ。
巨大な足音が響く滑走路。
山本が選んだのは、成田空港。
国内最大級の広さを持つこの場所は、彼の革靴でも歩きやすそうだった。
「ズシィィィン!」
革靴のかかとが滑走路に降り立ち、その瞬間にアスファルトが陥没。
白線がソールパターンで切り裂かれ、地面がめくれ上がる。
「うん、平らでいい感じだ。」
山本はさらにつま先からかかとへと重心を移し、圧力を加えた。
「メキメキ……バキィィ!」
滑走路が革靴の重みで波打ち、ひび割れが蜘蛛の巣のように広がる。
遠くに駐機している旅客機が見えた。
「ちょうどいい。試しにどれだけ踏めるかやってみよう。」
山本は革靴のつま先を少し浮かせ、ジャンボジェットの機体を軽く蹴ってみた。
バリバリッ!
主翼が根元から折れ、機体が横転して滑走路を転がる。
「軽いな。やっぱりこの革靴、威力がある。」
さらに山本は、別の機体を革靴のソールで踏みつけた。
「グシャアア!」
胴体が潰れて内部構造が剥き出しになり、窓ガラスが粉々に散る。
飛行機のエンジンがかかとに押し込まれ、金属片が飛び散る音が響いた。
山本は滑走路を歩き続け、第一ターミナルビルへと近づいた。
「結構大きいけど、どうかな。」
革靴のつま先を建物の側面に押し付け、軽く蹴り込む。
「ドゴォォン!」
ガラス張りの正面玄関が一瞬で崩壊し、内部の案内板やチェックインカウンターが吹き飛んだ。
「意外と脆いな。」
さらに、山本はビル全体を革靴のソールで踏みしめた。
ミシミシ……ガシャァ!
鉄骨構造が靴底の重圧で折れ曲がり、ビルの上層階が崩れ落ちる。
「これなら駅ビルよりも簡単だな。」
空港でひときわ目立つのが、高くそびえる管制塔。
山本はその根元に足を運び、革靴のかかとで軽く押した。
バキィィィ!
管制塔が傾きながら倒れ込み、滑走路を巻き込んで崩壊。
「高くても、足元が弱いとだめだな。」
続いて、格納庫エリアにも足を向ける。
「ここはどうだ?」
革靴のかかとを持ち上げ、倉庫の屋根に叩きつける。
「ドガシャア!」
鉄骨が折れ曲がり、内部の機体が圧力で押し潰される音が響いた。
「鉄筋もこの靴なら簡単に壊れるな。」
山本は歩き回った空港を見下ろした。
滑走路、駐機場、ビル群――すべてが革靴の足跡で埋め尽くされていた。
飛行機の残骸が革靴のソールに付着しているのを見て、軽く足を振り払う。
破片が周囲に飛び散り、まだ無事だった建物に降り注ぐ。
「やっぱり空港は広くていい。歩きやすかったな。」
山本は満足げに革靴を確認し、次の都市へと向けて巨大な一歩を踏み出した。
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